理系夫婦のうたたねブログ

理系夫婦が好きなことを書いていきます。旦那は医師では有りますが、医学的助言は一切おこなっていません。

下記間違え

旦那です。

 

カルテといえば紙にドイツ語で〜

というのは今は昔の話です。多くの病院では電子カルテが採用され、カルテの殆どは日本語で書かれています。そこで日常の業務でどうしても生じるのが、誤変換による書き間違えです。特に医療現場では毎日同じ端末を使うことはほとんどなく、病棟の多くの端末が多数の医療従事者に使用されています。なので前の使用者の誤変換が残ってしまい、注意しないと誤変換のまま記載を行ってしまいそうになるのです。今回はそんな誤変換の小ネタです。

 

病棟の患者さんの中には痛みを抑えるために鎮痛薬を頓用で使っている人がいます。私達医師としては鎮痛薬を何回使ったか知りたいので疼痛時指示というのを出します。これは

「痛いときにはこのおくすりを渡してあげてください。このおくすりは6時間空ければ再度使用できますよ」

みたいな指示です。で、この疼痛時指示に従って鎮痛薬を使った場合にはカルテに

"疼痛時指示使用"

という言葉を看護師さんが記載してくれます。(もちろん病院によってルールは異なりますよ)

 

先日僕が仕事をしていて気づいたのは、現在働いている病院のとある病棟のみ数回に一度

"疼痛時指示使用" 

"疼痛痔指示使用" 

になっていたのです。よく見てみるとこの誤変換は同じ患者さんであっても連続で出現することなく、極稀に出現するようでした。推測ですが、"疼痛痔指示使用"と変換される端末がその病棟のどこかに存在し、その端末を使用して記載を行ったときだけそのように変換されているのだと思います。その端末を探し出して数回正しく記載してあげれば改善されるはずですが、流石にめんどくさくてやっていません。(ちなみに"痔"の読みは"じ"であっています。"ぢ"というのは歴史的仮名遣いのようです。)

 

カルテは患者さんの目に直接触れることは多くはなく、今回の書き間違いも可愛げのあるものであるので良いですが、日々患者さんに渡す文書も作っている身としては気をつけなければならないなと思います。病棟でひやっとする誤変換としては

"無くなる" が "亡くなる"

が一番怖いです。不吉な漢字を使うこともあるだけに、元気に退院する患者さんに対してそのような漢字を使うことのないよう気をつけなければいけないなとぼんやりと思いました。