理系夫婦のうたたねブログ

理系夫婦が好きなことを書いていきます。たまに医学っぽいことを書いていますが、あくまで私見です。

迷い続けて25年

日経メディカルに心強い記事が・・・

初期研修マッチングで大学に「基礎医枠」設定へ

厚生労働省も本格的に医学出身の基礎医学研究者がいなくなっていることに危機感を覚えているのでしょうね。それにしては対策が遅いし、これではまだまだ増えると思いませんが・・・

 

そもそも医学部を出身した人が歩む道はそう多くはありません。学年の95%以上はそのまま初期研修をし、専門医を目指します。そのほかに産業医を目指したり、医系技官を目指したり、研究者をめざしたり、まったく関係ない職業につく人もいます。数年前にはテレビ局に入社した医学出身者が話題になりましたよね。

 

その中でも、研究者はかなり難しい道です。何が難しいって、お金です。医学を卒業して研究の道に進もうと思うと、まずは博士号取得のため4年(まれに3年)は大学院に通わなくてはいけません。その間収入がないのです。もちろん学費は払います。

 

通常、医者になってから大学院に行く場合は専門領域が決まってしばらくしてから行くパターンがほとんどです。したがってバイトもバッチリできるため、お金が本当になくなることはありません。

反面、基礎志望の場合は専門領域がないまま大学院にいくため、できるバイトは健康診断くらいなものになってしまいます。(初期研修もやらずに大学院に行った場合さらに厳しいでしょう)

 

お金のために何かを諦めるなんて悲しい若者が生まれないためにも、その辺をどうか厚労省の人たちにはお願いしたいですね…

そしてあわよくばぼくのことも救ってください…